平成30年7月豪雨の被災地となった岡山・広島・愛媛をはじめとする西日本エリアの誘客を目的とした政府による宿泊割引制度「平成30年7月豪雨観光支援事業費補助金」が創設されました。その後、8月28日に割引制度に「11府県ふっこう周遊割」という統一名称が名付けられました。小難しい名前だけどどういった内容なのか?補助金(助成金)はどのように利用できるのか?この記事にて詳しく解説します。知っていれば対象地域への旅行が一人当たり1万以上もお得になる制度。ぜひこの記事を読んでいただき、西日本エリアを旅して応援してください。

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11府県ふっこう周遊割・平成30年7月豪雨観光支援事業費補助金

(更新情報)
9/25 ふっこう周遊割の追加支援として、徳島県と香川県を対象とすること、「同一府県、2泊以上」の旅行も対象とすること、と大幅な条件緩和となり「13府県ふっこう周遊割」と名称変更されます。

11府県ふっこう周遊割・観光支援事業費補助金って何?

 2018年(平成30年)6月28日から7月8日頃にかけて西日本を中心に台風7号及び梅雨前線などの影響により集中豪雨が続きました。この影響により各地で河川の氾濫や土砂災害が発生、220名以上の死者を出す平成最大の豪雨災害となり1ヶ月経った今も家屋・交通・農業などへの復興が急務となっています。また、被災者へのお悔やみや、風評被害もあり、50万人以上に及ぶ宿泊キャンセルが発生、それほど被害がなかったエリアにも観光客が戻らない状況となりました。観光関連の被害総額は100億円以上になると推定されています。

この状況を打破しようと被害が大きかった広島・岡山・愛媛などが、政府に対して観光支援を要求。これに応えた政府は、復興事業として「生活・生業再建支援パッケージ」を発表。その中の観光支援策として、被災地への旅行(宿泊)代金の一部を国が補助する制度などを盛り込んだ「観光支援事業費補助金」を創設しました。

簡単に言えば、被災地への周遊旅行をすれば宿泊代金の一部を国が補助しますよという制度です。補助金を活用した割引を「11府県ふっこう周遊割」という統一名称とし、8月28日にスタートしました。

★10月1日より「13府県ふっこう周遊割」として新たなスタートとなります。

どんな旅行が補助金対象?

今回の豪雨で、災害救助法が適用された11府県が補助金の対象となります。
11府県は以下の通りです。

【対象エリア】
(中部地方)岐阜県
(近畿地方)京都府(※)/兵庫県
(中国地方)鳥取県/島根県/岡山県/広島県/山口県
(四国地方)徳島県香川県/愛媛県/高知県
(九州地方)福岡県

※京都市は対象外となります。

対象エリアの「2府県連続かつ2泊以上」の周遊旅行が条件です。

少し難しい表現ですが、具体的には、

■岡山(1泊) ⇒ 広島(1泊)

といった旅行ですね。「連続」が条件なので

■京都(1泊)⇒ 大阪(1泊)⇒ 兵庫(1泊)

は、対象エリアでない大阪が間に入っているため補助金は出ません。

■京都(1泊)⇒ 大阪で遊んで ⇒ 兵庫(1泊)

なら問題ありません。

★9月上旬の閣議決定により、被災地支援のため予備費616億円を追加。ふっこう周遊割については、徳島県と香川県を対象とすること、「同一府県2泊以上」も対象とするなど条件が緩和されます。詳細が決まりましたら、更新いたします。

豪雨復興キャンペーン 対象ツアー発売予定

「11府県ふっこう周遊割」を活用した周遊旅行(ツアー商品)を旅行会社が販売します。「豪雨復興キャンペーン」対象商品がそれにあたりますのでぜひご利用ください。

割引額は?

被害が大きかった岡山県、広島県、愛媛県への割引額が高くなっています。

・岡山県、広島県、愛媛県は、1人1泊あたり6,000円
・その他8府県は、1人1泊あたり4,000円

子どもも対象です。(子どもの宿泊料金が発生していている場合のみ)
※ただし、宿泊料金が補助金以下の場合は、宿泊料金=補助金となります。つまり宿泊料金は無料です!!
※1府県により、5泊の上限が設けられています。

対象となる旅行期間は?

以下の期間に利用された旅行が対象となります。8月27日以前に予約されている旅行については、適用外となります。

【予約対象期間】
8月28日(火)以降の予約

【対象旅行期間】
8月31日(金)~11月30日(金)の宿泊

旅行会社の企画した周遊旅行(ツアー商品)に申込む場合

 旅行会社のツアーは交通+宿泊がパックになっていることから、利用は難しいと予想していたのですが、各府県やJATA(日本旅行業協会/旅行代理店の業界団体です。)が協力のもと旅行会社で販売する周遊ツアーも対象となりました。補助金(ふっこう周遊割)を活用した企画商品「豪雨復興キャンペーン」商品に申し込みします。個人で宿を予約した場合は、補助金の申請書など書類提出が必要ですが、旅行会社の企画商品には、その必要がないので手間がかかりません。

★JALやJTB、日本旅行などから割引された旅行商品が発売されています。日本旅行では、宿泊のみのプランも対象となっているので旅行の自由度が高いです。移動は自動車でしたい方にもぴったりです(もちろん補助金の申請手続きは不要です)。

補助金を活用した周遊旅行の発売予定について

自分で宿泊予約した旅行の場合|補助金の受取方法

個人で宿泊予約する旅行については、補助金は申請順となり、各府県の予算上限に達した時点で終了となります。つまり旅行日程が近ければ補助金を受け取れる可能性は高いですが、あまり遠い日程なら申請する頃には、補助金が予算に達して終了している可能性もあります。(上記で説明した旅行会社が企画した旅行商品への申し込みならば、予約時点で補助金が適用されるので安心です。遠い日程の旅行ならばそちらをおすすめします。)

※8月上旬に公開されていた情報で「府県指定宿泊施設」か否かで補助金の受け取り方法が異なる説明をしていましたが、個人で予約する旅行については、全て申請が必要となりました。

1.旅行者は、宿泊施設を予約後、周遊旅行する。(宿泊証明書の発行をお願いしておきましょう。)
2.宿泊施設に正規の料金で支払し、宿泊証明書を受け取る。(※全ての宿泊施設で受け取ること)
3.旅行行程表と宿泊証明書など必要書類を添付して、補助金の申請書を宿泊した各府県に提出する。

いったん正規料金で支払った後、各府県から補助金を受け取ることになります。申請書を各府県に郵送するので少し手間がかかりそうです。

宿泊予約から申請書類の書き方は、以下の記事を参考。

個人で予約した場合の補助金申請方法を解説

■旅行会社で予約した宿泊も対象となるの?

8月29日事務局に確認したところ、JTBや楽天トラベル・じゃらんといった旅行予約サイトからの予約も補助金対象となるという回答でした。旅行サイトが配布する宿泊クーポンを利用しての予約が最もお得です。ただし、岡山県が発行する8・9月宿泊クーポンのように併用ができず、補助金が受け取りできなくなるクーポンもあるので、利用の際は各県のふっこう周遊割事務局に確認することをおすすめします。

以下に代表的な旅行予約サイトのクーポン配布ページを紹介しておきます。

るるぶトラベル

楽天トラベル

マイナビトラベル

ヤフートラベル

じゃらん

過去にもあった補助金制度による観光支援

国が旅行代金の一部を補助する政策はここ数年、大規模な災害が発生した際に適用される定例の流れとなっています。平成28年4月に発生した熊本地震の際に、落ち込んだ九州エリアへの観光客の誘致を目的に創設された「九州ふっこう割」は、旅行代金の最大7割を補助する制度で約180億円の予算が投じられました。そのお得さから大反響を得たふっこう割により、九州の観光業は回復に成功、被災地の復興に大きな役割を果たしました。

豪雨復興キャンペーンで周遊旅行を販売促進

九州ふっこう割の成果もあり、その後も平成28年10月に発生した鳥取県中部地震の際の観光キャンペーン「とっとりで待っとります」、平成29年7月に発生した九州北部豪雨災害の際の「ふくおか応援割」など同様の政策が続きました。今回は、「西日本ふっこう割」とか「西日本応援割」と名付けられると予想していたのですが、外れました・・・JATA(日本旅行業協会)が「豪雨復興キャンペーン」という統一名称を候補として、各旅行会社に周遊旅行(ツアー商品)の販売を促進していくようです。

豪雨復興キャンペーンについて

補助金を活用した周遊旅行の発売予定について

個人的な感想

九州ふっこう割の際は、クーポン発行やコンビニ宿泊券の販売と1泊の旅行でも利用でき、旅行者にとってわかり易く使い勝手の良いものでした。今回は、宿泊施設側も旅行者も事務手続きが負担になりそうです。また、2府県以上をまたぐ周遊旅行にしか使えないのも不便ですね。岐阜なんて隣り合わせの県ないし・・・。なにより私のようなサラリーマンからすると2泊3日は休みが取れないから使い辛い!!!

文句も疑問点もありますが、今後で疑問点は確認して、更新します。岡山県が、県の予算でクーポン発行したように1泊の旅行商品にも使える同等の割引制度が出てきてほしいです。

岡山県5千円割引クーポンはじめ、1泊旅行でも使えるクーポン情報は以下のページにて。

楽天トラベル 西日本ふっこう割クーポン

西日本ふっこう割&旅行クーポンまとめ

★最後まで読んでいただき、ありがとうございました。当ブログは個人運営で、私自身SNSをいっさいしておりません。被災地の支援のため、このような割引制度があることを口コミなり、SNSなりでぜひ紹介してください。よろしくお願いいたします。